平成28年度 本山得度式 執行(更新日 2016/07/28)
平成28年6月12日(日)に得度式が執行され、京都・東京・福岡の宗学堂初等科専修課程を修了した10名が僧侶としての誕生日を迎えた。受式者はまず、稚児の盃を受けた。これは、俗世間との別れを意味している。
受式者一人ひとりの名前が読み上げられ、師主たる大谷暢順本願寺御法主台下との対面。そして、御法主台下が御口にされた御酒のお流れを、後見人の発声により干した。
◆御法主台下と対面。
◆稚児盃の儀(ちごさかずきのぎ)
その後、無明のごとく明かりが落とされた本堂に移動。ゆらめく蝋燭の明かりの中、三帰依文を唱和。御法主台下より御剃刀を受け、墨袈裟と安靜型念珠が授与された。そして、いよいよ本堂外陣に出仕し、台下御調声のもと本山堂衆と共に僧侶として初めての勤行。
◆親鸞聖人の御得度にならい、
蝋燭の明かりのみの本堂で執り行われた。◆御法主台下御調声のもと初勤行。
初勤行の後、親授式が執り行われた。御法主台下より法名書が下附され、僧侶となった証である度牒、装束着用を許可する衣体許状が授与された。
◆親授式にて
◆新たに10名の僧侶が誕生。
この得度式を、東本願寺の宗門を担っていく一員としてお念仏の大道を歩んでいく時の大切な心の支えにしてもらいたい。