平成28年度宗学堂(京都・東京・福岡学院)合同修了式が執り行われました。(更新日 2018/05/18)
平成29年4月2日(日)、京都の本山御堂において、宗学堂の学びを終えた学生にとって一つの区切りとなる京都学院初等科(第9期生)・中等科(第7期生)、東京学院初等科(第4期生)並びに福岡学院初等科(第2期生)の修了式が行われました。
昨年同様、京都学院、東京学院、福岡学院の3学院合同開催となり、普段顔を合わす機会の少ない学生も一堂に会して華やいだ式となりました。
当日は午後1時より修了式が開式し、宗学堂学院長である本願寺眞無量院御住職殿より、中等科専門課程の学生(10名)一人一人に対して2年の課程を終えた証しとなる修了証が、また規定の単位を取得した学生には合格証がお手ずから手渡されました。
初等科入堂より3年にわたる修学の日々の区切りとなり、万感の思いあふれる瞬間ですが、仏法の学びは決して終わることはありません。中等科合格修了生へは修了記念品として、御住職殿の特別のお計らいによって眞無量院御紋(抱牡丹紋)の刻印された特製念珠が授与されました。この念珠を手に今後は高等科研鑚課程にて、終生僧徒として仏法求道の生活を続けていく決意を新たにします。
続いて、1年の学びを終えて修了式に臨んだ初等科生が御住職殿の前に整列します。学習課程から18名、専修課程から19名が参列しました。通常では僧侶以外の立ち入りを許されない御堂の外陣(げじん)において、御住職殿よりの修了証の授与を緊張の面持ちで待っています。加えて、専修課程で既定の単位を取得した修了者には合格証も授与されます。
修了証・合格証授与に続いて、不断に修学を続けてきたことへの労いのお言葉を御住職殿より賜りました。人間はこの世にいる間は「死」をとらえられないため、「命」=「生」だと考えてしまいがちであるが、命とは「生」と「死」の両方で命なのであり、生死を離れられない我々にとって、いつまでも生死を問う仏教の御教えを聞き続けていくことが必要であるとのお示しでした。
初等科修了生を代表して、住田代一さんから御住職殿への答辞が披露され、自分自身が頂いた真の安心(あんじん)の喜びを伝えていけるよう、今後とも一層、自らの仏法求道に努め、そこで得たことを有縁(うえん)の人々に伝えていく、自信教人信(じしんきょうにんしん)の実践に努めていく決意を述べられ、御住職殿に教導への御礼を申し上げました。
続いて中等科生代表・島本ルリ子さんからも答辞が申し上げられます。布教教化に日々邁進する本願寺眞無量院宗門のさまを目のあたりにして実感した、見事な僧伽(さんが)の一員に加えさせていただいたことへの喜びを吐露され、今後も仏法求道(ぐどう)に向けて精進させていただくことを御住職殿にお誓い申し上げました。
栄えある式典の日を迎えた修了生一同、これまでの学びの日々の積み重ねに思いを寄せつつ、次なる仏法求道の段階への思いを新たにしたことでございました。
参照元 宗学堂 平成30年度宗学堂(京都・東京・福岡学院)合同入堂・進級式が執り行われました。