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当別院僧徒 教化活動レポート『思いは東北!』~第3章~(更新日 2022/11/03)

『思いは東北!』 当別院僧侶が見た東北の11年後 追悼旅



§第3章 東北に灯をともせ 結願寺



私が所属する宗派は、浄土真宗大谷本願寺派、本山は東本願寺です。


後輩僧侶の阿部惠理子(法名:釋尼結願)は東日本大震災で家屋が全壊して仙台市から隣接する富谷市で住宅を新築しました。


結願は被災と時を同じくして自らの病気が確認され、余命宣告されたという。

幸いに現在おいて、病気はどこ吹く風のごとく、元気に仏道に精進、楽しんでいるようです。

寺院とのかかわりは以前からあったそうですが、闘病中のいろいろな経験から得度を決意したという。


新築家屋は寺院を意識したわけではないが、仕事のこともあり設計したものが寺院を開設するのにジャスト、現在は宗教法人の申請準備中とのこと。また、本山より自身の法名と同じく、「結願寺(けちがんじ)」という寺号を下附されました。





阿部氏と共に         


序章でふれています竹灯籠に、初めて灯をともして朝の勤行を行いました。


   南 無 阿 弥 陀 仏

   亡き人を

   偲びつつ

   如来の御教えに

   遇いたてまつる


彼女の人生は波乱万丈、その生き方には讃嘆しても余りあるものである。よく頑張ったとほめてやりたい。


結願は仲間たちと、毎月のごとく被災地を回っているという。



朝の勤行              



この先の行程で結願寺一行と11日に大川小学校で合流すべく予定を変更することに。結願寺をあとにして、一般道にて三陸道鳴瀬奥松島ICに向かいます。次は岩手県大槌町を目指します。


さてここで、今回の相棒をご紹介します。オデッセイハイブリッドです。

1200Wまでの電源が取れますので、車内で電子レンジが使えます。

布団と食料を山盛り積み込んでの旅です。2列目のシートを目いっぱい下げてそのスペースで寝ます。足が真っ直ぐには少し窮屈ですが、何とか寝れます。3列目シートは床に落とし、車内に荷物が満載の旅です。全行程約2,600km、車の計器での燃費は20k/lを少し超えたくらいかと思いますが、実際は少し悪く9k/l程度です。東北には今まで、愛車や借りた車の数台の相棒とともにしましたが、利便性と経済性からNo.1の相棒です。







相棒 オデッセイ          


後日談です。



3月16日福島県沖で地震発生、震度6強です。結願寺でも揺れが大きく、仏具が壊れましたが、家人が阿弥陀様を支えてくださり、ご本尊は無事だったとか。

結願はあまりの揺れに屋外にに飛び出し、大震災のフラッシュバックから震え続けたという。

心ばかりのお見舞いを送ることに..







「結願寺」富谷市明石台         




*乱文、誤字脱字をお許しください。

*犠牲者のデータは2022 年 3 月、原発避難者のデータは 2022 年 2 月のものです。

*レポートは自由にお使いください。

*追悼旅の実施にご理解、ご協力を賜りました方々に感謝申し上げます。





参照元 宗学堂 当別院僧徒 教化活動レポート『思いは東北!』~第3章~