浄土真宗の御教え 本願寺 眞無量院の浄土真宗の御教えについて紹介いたします。

たのむということ

親鸞聖人は「ただ弥陀をたのめ」と仰せられました。「弥陀にたのめ とは仰せられていないのです。救いを求めるのは誰でもいいわけはない。たしかに救ってくださる方をたのめという意です。たしかな方向へ進む時、西を目指せといいます。たしかではないけれども、進む時には西に進めといいます。浄土真宗の教えは、自らの力で善行功徳を積み重ねて、佛と成る教えではありません。阿弥陀如来のはたらきによって、佛に成らして頂く教えです。

しかしながら、私たちは、如来のはたらきに対して、「それだけで大丈夫なのだろうか。念仏だけでは心もとない」と心配し、念仏以外の行に、目をむけてしまうのです。学校などでは、自らの力で生きていくための知識や方法は多く学ぶことができます。自らの力でどうしようもできない時のことはあまり教えてくれません。けれども、自らの力でどうしようもできない時は誰にでもやってくるのです。自力の心を捨てて、阿弥陀如来のすくいに全てをまかせることが、たのむということなのです。